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正誤表 政府によるGHS分類結果(Excel、HTML) | 化学物質管理 | 製品評価技術基盤機構 ghs h21 seigo

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分類結果 絵表示 注意喚起語 危険有害性情報 注意書き 分類根拠・問題点 分類結果 絵表示 注意喚起語 危険有害性情報 注意書き 分類根拠・問題点

21A3501六フッ化硫黄 2551-62-4

特定標的臓器毒性 (単回暴露)

区分3(麻酔作 用)

感嘆符 警告

眠気又はめまいのおそ れ

当該物質は1000 ppmで本質的に無毒であるが、主な 危険性はむしろ空気より重いため空気と置き換わるこ とによる窒息であると述べられている(ACGIH (2001))。ラットに800000 ppmの吸入ばく露した場合 にも毒性影響はなく、無毒性と結論されている (PATTY (5th, 2001))。また、ヒトの職業ばく露では、 低酸素血、半昏睡、肺水腫、軽度のアシドーシスなど の症状が報告されている(EHC 227 (2002))が、窒息 に加え分解物の毒性(EHC 227 (2002))であり、ある いは不純物による可能性(HSDB (2009))も否定でき ない。したがって、吸入経路では区分外に相当すると 見られるが、一方では当該物質には麻酔作用がある ことを示す記述(PATTY (5th, 2001))があり、極めて 高濃度での弱い麻酔作用以外は不活性のガスである との記述(HSDB (2009))もあり、区分3(麻酔作用)と した。

区分3(麻酔 作用)

感嘆符 警告

眠気又はめまいの おそれ

当該物質は1000 ppmで本質的に無毒であるが、主な 危険性はむしろ空気より重いため空気と置き換わるこ とによる窒息であると述べられている(ACGIH (2001))。ラットに800000 ppmの吸入ばく露した場合 にも毒性影響はなく、無毒性と結論されている (PATTY (5th, 2001))。また、ヒトの職業ばく露では、 低酸素血、半昏睡、肺水腫、軽度のアシドーシスなど の症状が報告されている(EHC 227 (2002)、PATTY (5th, 2001))が、窒息に加え分解物の毒性(EHC 227 (2002))であり、あるいは不純物による可能性(HSDB (2009))も否定できない。したがって、吸入経路では 区分外に相当すると見られるが、一方では当該物質 には麻酔作用があることを示す記述(PATTY (5th, 2001))があり、極めて高濃度での弱い麻酔作用以外 は不活性のガスであるとの記述(HSDB (2009))もあ り、区分3(麻酔作用)とした。

2014.10修正

21A3505亜リン酸トリエチル 122-52-1 皮膚刺激 区分外 - -

-ウサギを用いた試験(OECD TG 404)で、弱い刺激性 (slightly irritating)(PDII : 1.4) (SIDS (2003))及び別 のウサギのDzaize 試験で軽度の刺激性(mildly irritating)(PDII : 1.7)(SIDS (2003))に基づき、JIS分 類基準の区分外(国連分類基準の区分3に該当)とし た。

区分外 - -

-ウサギを用いた試験(OECD TG 404)で、弱い刺激性 (slightly irritating)(PDII : 1.4) (SIDS (2003))及び別 のウサギのDraize 試験で軽度の刺激性(mildly irritating)(PDII : 1.7)(SIDS (2003))に基づき、JIS分 類基準の区分外(国連分類基準の区分3に該当)とし た。

2014.10修正

21A3505亜リン酸トリエチル 122-52-1 眼刺激 区分2B - 警告 眼刺激

ウサギを用いた試験(OECD TG 405)で、適用1時間 後に3/3匹に発赤、2/3匹に結膜浮腫が見られたが、 48時間後には完全に回復し、角膜と虹彩には影響が なく軽度の刺激性(slightly irritating ) (SIDS (2003)) との評価であった。また、ウサギを用いたDraze 法に よる別の試験では、刺激性は適用1日目のみ認めら れ、洗浄眼の方が非洗浄眼より強かったが、48時間 後には完全に回復し、中等度の刺激性(moderately irritating)(SIDS (2003))との評価であった。以上の2 試験の結果から区分2Bとした。

区分2B - 警告 眼刺激

ウサギを用いた試験(OECD TG 405)で、適用1時間 後に3/3匹に発赤、2/3匹に結膜浮腫が見られたが、 48時間後には完全に回復し、角膜と虹彩には影響が なく軽度の刺激性(slightly irritating ) (SIDS (2003)) との評価であった。また、ウサギを用いたDraize 法に よる別の試験では、刺激性は適用1日目のみ認めら れ、洗浄眼の方が非洗浄眼より強かったが、48時間 後には完全に回復し、中等度の刺激性(moderately irritating)(SIDS (2003))との評価であった。以上の2 試験の結果から区分2Bとした。

2014.10修正

21A3512

4-(1,1,3,3-テ トラメチルブチル)フェ ノール

140-66-9

特定標的臓器毒性 (反復暴露)

区分2(腎臓、 肝臓)

健康有害性 警告

長期にわたる, 又は反 復暴露による臓器(腎 臓、肝臓)の障害のお

それ

ラットを用いた混餌による90日間反復投与試験にお いて、300 ppm (15mg/kg/day)の用量で軽度の体重 抑制、3000 ppm (150 mg/kg/day)の用量で雌2/20に チロキシン濃度の低下が見られたが組織病理学的影 響はみられていない(環境省リスク評価vol.2 (2003))。 一方、ラットの混餌による28日間反復投与 試験において、ガイダンスの区分2に該当するの300 mg/kg/day(90日間算93 mg/kg/day)の用量で腎臓 の尿細管上皮の再生性変化及び、血清アルブミンの 減少とA/G比の低下が見られ(厚労省報告(access on July.2009))、他の ラットの28日間反復経口投与 試験(OECD TG407、GLP)においてガイダンスの区分 2に該当するの250mg/kg/day(90日間算 78mg/kg/day)の用量で腎臓の尿細管上皮の再生性 変化及び、肝臓小葉中心性の軽度の肝細胞肥大が みられている(SIDS (1995))。腎臓の尿細管上皮の 再生性変化、肝臓小葉中心性の軽度の肝細胞肥大と 血清アルブミンの減少とA/G比の低下、BUNの増加 が見られることから区分2(腎臓、肝臓)とした。

区分2(腎 臓、肝臓)

健康有害性 警告

長期にわたる, 又は 反復暴露による臓 器(腎臓、肝臓)の 障害のおそれ

ラットを用いた混餌による90日間反復投与試験にお いて、300 ppm (15mg/kg/day)の用量で軽度の体重 抑制、3000 ppm (150 mg/kg/day)の用量で雌2/20に チロキシン濃度の低下が見られたが組織病理学的影 響はみられていない(環境省リスク評価vol.2 (2003))。 一方、ラットの混餌による28日間反復投与 試験において、ガイダンスの区分2に該当するの300 mg/kg/day(90日間算93 mg/kg/day)の用量で腎臓 の尿細管上皮の再生性変化及び、血清アルブミンの 減少とA/G比の低下、尿素窒素の増加が見られ(厚 労省報告(access on July.2009))、他の ラットの28日 間反復経口投与試験(OECD TG407、GLP)において ガイダンスの区分2に該当するの250mg/kg/day(90日 間算 78mg/kg/day)の用量で腎臓の尿細管上皮の再 生性変化及び、肝臓小葉中心性の軽度の肝細胞肥 大がみられている(SIDS (1995))。腎臓の尿細管上 皮の再生性変化、肝臓小葉中心性の軽度の肝細胞 肥大と血清アルブミンの減少とA/G比の低下、尿素窒 素の増加が見られることから区分2(腎臓、肝臓)とし た。

2014.10修正

21A3521

5-エチル-2-メチルピ リジン

104-90-5

特定標的臓器毒性 (単回暴露)

区分2(神経 系)

健康有害性 警告

臓器(神経系)の障害の おそれ

ラットの急性経口毒性試験(OECD TG401)における LD50値は1737 mg/kg(単回ばく露のガイダンス値区 分2の範囲)であり、症状として嗜眠、流涙、運動失 調、頻脈などが観察され(SIDS (1995))、一方、ピリ ジンおよびアルキル誘導体の主な作用に神経系抑制 が記載されている(HSDB (2003))ことを考え合わせ、 区分2(神経系)とした。なお、ラットの吸入ばく露によ り肺の気腫、うっ血、水腫が見出されているが、ガイダ ンス値範囲を超えた高濃度における所見である (PATTY (5th, 2001))。

区分2(神経 系)

健康有害性 警告

臓器(神経系)の障 害のおそれ

ラットの急性経口毒性試験(OECD TG401)における LD50値は1737 mg/kg(単回ばく露のガイダンス値区 分2の範囲)であり、症状として嗜眠、流涙、運動失 調、頻呼吸などが観察され(SIDS (1995))、一方、ピ リジンおよびアルキル誘導体の主な作用に神経系抑 制が記載されている(HSDB (2003))ことを考え合わ せ、区分2(神経系)とした。なお、ラットの吸入ばく露 により肺の気腫、うっ血、水腫が見出されているが、 ガイダンス値範囲を超えた高濃度における所見であ る(PATTY (5th, 2001))。

2014.10修正

21A3526

p-ベンゾキノンジオキ シム

105-11-3 急性(経口) 区分4 感嘆符 警告 飲み込むと有害

ラットLD50値 464 mg/kg bw(IRAC 29 (1982))に基づ き、区分4とした。

区分4 感嘆符 警告 飲み込むと有害

ラットLD50値 464 mg/kg bw(IARC 29 (1982))に基づ き、区分4とした。

2014.10修正

修正内容一覧

物質ID 物質名 CAS番号 項目

修正前 修正後

(2)

分類結果 絵表示 注意喚起語 危険有害性情報 注意書き 分類根拠・問題点 分類結果 絵表示 注意喚起語 危険有害性情報 注意書き 分類根拠・問題点

物質ID 物質名 CAS番号 項目

修正前 修正後

備考

21A3526

p-ベンゾキノンジオキ シム

105-11-3

特定標的臓器毒性 (反復暴露)

区分2(腎臓) 健康有害性 警告

長期にわたる, 又は反 復暴露による臓器(腎 臓)の障害のおそれ

ラットの7週間混餌投与試験の500 mg/kg bw(90日換 算:)において死亡率の増加、34、340mg/kg bw(90日 換算:)で、体重増加の抑制がみられているが他に顕 著な影響は見られていない(IARC 29 (1982))。ま た、ウサギの4ヵ月経口投与試験の20mg/kg bwにお いてアルカリホスファターゼ等の血液生化学値の変化 以外に顕著な影響は見られていない(IARC 29 (1982))。ラットおよびマウスの104週間混餌投与試 験(ラット:375、750 ppm、マウス:750、1500ppm)の所 見として、ラット雄において腎臓の腫瘍発生率の増加 とともに区分2の用量に相当する375ppm (18.75mg/kg)で腎臓の炎症、750 ppm(37.5mg/kg)で 上皮過形成の増加が認められ、ラット雌においては区 分2の用量に相当する37.5mg/kgで腎臓の炎症増加 (IARC 29 (1982))が認められている。これらの腎臓 の所見は前がん病変との関連を否定できないが、ラッ ト雌雄において認められることから区分2(腎臓)とし た。

区分2(腎 臓)

健康有害性 警告

長期にわたる, 又は 反復暴露による臓 器(腎臓)の障害の

おそれ

ラットの7週間混餌投与試験の500 mg/kg bw(換算 値)において死亡率の増加、34、340mg/kg bw(換算 値)で、体重増加の抑制がみられているが他に顕著 な影響は見られていない(IARC 29 (1982))。また、ウ サギの4ヵ月経口投与試験の20mg/kg bwにおいてア ルカリホスファターゼ等の血液生化学値の変化以外 に顕著な影響は見られていない(IARC 29 (1982))。 ラットおよびマウスの104週間混餌投与試験(ラット: 375、750 ppm、マウス:750、1500ppm)の所見として、 ラット雄において腎臓の腫瘍発生率の増加とともに区 分2の用量に相当する375ppm(18.75mg/kg)で腎臓の 炎症、750 ppm(37.5mg/kg)で上皮過形成の増加が 認められ、ラット雌においては区分2の用量に相当す る37.5mg/kgで腎臓の炎症増加(IARC 29 (1982))が 認められている。これらの腎臓の所見は前がん病変 との関連を否定できないが、ラット雌雄において認め られることから区分2(腎臓)とした。

2014.10修正

21A3532α,4-ジクロロトルエン 104-83-6

眼に対する重篤な 損傷性/刺激性

区分外 - -

-眼刺激性試験(OECD TG405)において、試験物質滴 下後24、48および72時間における評価の平均スコア 計算値は、①角膜混濁で0.3、0、0.3、2日後には回 復、②結膜発赤で0.7、0.7、0.7、3日後には回復、③結 膜浮腫で0、0.7、0.7、3日後には回復、虹彩には損傷 が認められないことから区分外とした。

区分外 - -

-眼刺激性試験(OECD TG405)において、試験物質滴 下後24、48および72時間における評価の平均スコア 計算値は、①角膜混濁で0.3、0、0.3、2日後には回 復、②結膜発赤で0.7、0.7、0.7、3日後には回復、③結 膜浮腫で0、0.7、0.7、3日後には回復、虹彩には損傷 が認められない(BUA Report 236(2002))ことから区 分外とした。

2014.10修正

21A3541二酸化炭素 124-38-9

特定標的臓器毒性 (反復暴露)

分類できない - -

-運動中に1.5%二酸化炭素に42日間曝露し、軽度のス トレス反応が現れたものの、基礎生理機能や精神運 動機能に明らかな低下はなく(ACGIH (2001))、ま た、潜水ボランティアに1%二酸化炭素を22日間曝露で は代謝性ストレスを認めたのみであった(ACGIH (2001))。さらに、2%二酸化炭素の曝露では深呼吸が 見られ、濃度の上昇に伴い呼吸抵抗が増し、3%以上 では有害影響を免れないと述べられている(ACGIH (2001))。第二次世界大戦中の潜水艦での3%の曝露 では、症状が興奮から徐々に抑制に移り、皮下血流 増加、体温低下、血圧低下、呼吸量増加、精神機能 の障害などの症状が記載されている(PATTY (5th, 2001))。一方、1~2%二酸化炭素を含む大気に長期 継続曝露の結果としてアシドーシスと副腎皮質の疲 弊を起すとの報告(ACGIH (2001))がある。以上のよ うに、反復曝露に関しては情報が限られ、その多くの データが古く、得られた所見も軽微な影響を除き一貫 性がないことから、データ不十分なため「分類できな い」とした。

分類できな い

- -

-運動中に1.5%二酸化炭素に42日間曝露し、軽度のス トレス反応が現れたものの、基礎生理機能や精神運 動機能に明らかな低下はなく(ACGIH (2001))、ま た、潜水ボランティアに1%二酸化炭素を22日間曝露で は代謝性ストレスを認めたのみであった(ACGIH (2001))。さらに、2%二酸化炭素の曝露では深呼吸が 見られ、濃度の上昇に伴い呼吸抵抗が増し、3%以上 では有害影響を免れないと述べられている(ACGIH (2001))。第二次世界大戦中の潜水艦での3%の曝露 では、症状が興奮から徐々に抑制に移り、皮下血流 増加、体温低下、血圧低下および血流量の増加が見 られ、その他の循環機能の低下、呼吸数の低下、精 神機能の障害などの症状が記載されている(PATTY (5th, 2001))。一方、1~2%二酸化炭素を含む大気に 長期継続曝露の結果としてアシドーシスと副腎皮質 の疲弊を起すとの報告(ACGIH (2001))がある。以上 のように、反復曝露に関しては情報が限られ、その多 くのデータが古く、得られた所見も軽微な影響を除き 一貫性がないことから、データ不十分なため「分類で きない」とした。

2014.10修正

21A35451-ペンタノール 71-41-0

急性(吸入:粉塵、 ミスト)

区分外 - -

-ラットにエアロゾルで用量14 mg/L/6h [= 21 mg/L/4h] を投与して、10匹中2匹が暴露中に死亡し たとの報告(PATTY (5th, 2001))によりLD50値は> 14 mg/L/6h [= 21 mg/L/4h] であるため区分外とし た。

区分外 - -

-ラットにエアロゾルで用量14 mg/L/6h [= 21 mg/L/4h] を投与して、10匹中2匹が暴露中に死亡し たとの報告(PATTY (5th, 2001))によりLC50値は> 14 mg/L/6h [= 21 mg/L/4h] であるため区分外とし た。

2014.10修正

21A35451-ペンタノール 71-41-0

特定標的臓器毒性 (反復暴露)

分類できない - -

-ラットに最大用量1000 mg/kgを13週間、経口反復投 与した試験で、摂餌量および摂水量、血液学的および 血液生化学検査、尿検査、肝機能、臓器重量、あるい は組織病理検査結果に投与の影響はなかったとの報 告 (PATTY (5th, 2001)) により、経口投与では区分 外に相当するが、他経路のデータがないので「分類で きない」とした。

分類できな い

- -

-ラットに最大用量1000 mg/kgを13週間、経口反復投 与した試験で、摂餌量および摂水量、血液学的および 血液生化学検査、尿検査、腎機能、臓器重量、あるい は組織病理検査結果に投与の影響はなかったとの報 告 (PATTY (5th, 2001)) により、経口投与では区分 外に相当するが、他経路のデータがないので「分類で きない」とした。

2014.10修正

21A3548

エチルビニルエーテ ル

109-92-2 眼刺激 区分外 - -

-ウサギを用いた試験(OECD TG404)で刺激性なしと 報告(IUCLID (2000))されていることにより区分外と した。

区分外 - -

-ウサギを用いた試験(OECD TG405)で刺激性なしと 報告(IUCLID (2000))されていることにより区分外と した。

2014.10修正

21A3555クロロギ酸エチル 541-41-3

急性毒性(吸入:蒸 気)

区分2 環境 危険 吸入すると生命に危険

ラットLD50 雄:145 ppm/1h(72.5 ppm/4h)、雌:170 ppm/1h(85 ppm/4h)(Toxicology and Applied Pharmacology. 42, 417, 1977)は区分2に該当する。な お、飽和蒸気圧濃度の90%130.892 mg/L(29473.7 ppm)以下であり、気体の基準値を適用した。

区分1 どくろ 危険

吸入すると生命に 危険

ラットLD50 雄:145 ppm/1h(72.5 ppm/4h)、雌:170 ppm/1h(85 ppm/4h)(Toxicology and Applied Pharmacology. 42, 417, 1977)は区分1に該当する。な お、飽和蒸気圧濃度の90%130.892 mg/L(29473.7 ppm)以下であり、気体の基準値を適用した。

2012.3修正

21A3558クロロトリメチルシラン 75-77-4 皮膚刺激 区分1 腐食性 危険

重篤な皮膚の薬傷及び 眼の損傷

ウサギの皮膚に0.5 mLを4時間適用後、1時間以内に 重度の紅斑と中等度の浮腫およびを落屑を伴う壊死 が見られ、1週間の観察期間中には回復せず、皮膚 一次刺激指数は2.2/8.0であった(HSDB (2007))が、 ウサギを用いた別の試験では強い腐食性(highly cossosive)と報告され(IUCLID (2000))、また、本物 質は皮膚に腐食性があると記載されている(HSDB (2007))ので、区分1とした。

区分1 腐食性 危険

重篤な皮膚の薬傷 及び眼の損傷

ウサギの皮膚に0.5 mLを4時間適用後、1時間以内に 重度の紅斑と中等度の浮腫およびを落屑を伴う壊死 が見られ、1週間の観察期間中には回復せず、皮膚 一次刺激指数は2.2/8.0であった(HSDB (2007))が、 ウサギを用いた別の試験では強い腐食性(highly corrosive)と報告され(IUCLID (2000))、また、本物 質は皮膚に腐食性があると記載されている(HSDB (2007))ので、区分1とした。

2014.10修正

21A3558クロロトリメチルシラン 75-77-4 眼刺激 区分1 腐食性 危険 重篤な眼の損傷

ウサギの眼に試験物質原液を0.005 mLを適用した試 験で、角膜傷害、虹彩炎、壊死を伴う中等度~重度 の結膜炎が認められ、平均ドレイズスコアの最大値は 31.5/110であった(HSDB (2007))が、ウサギを用い た別の試験では強い腐食性(highly cossosive)との報 告(IUCLID (2000))があり、また、本物質は眼に腐食 性があると記載されている(HSDB (2007))ので、区

区分1 腐食性 危険 重篤な眼の損傷

ウサギの眼に試験物質原液を0.005 mLを適用した試 験で、角膜傷害、虹彩炎、壊死を伴う中等度~重度 の結膜炎が認められ、平均ドレイズスコアの最大値は 31.5/110であった(HSDB (2007))が、ウサギを用い た別の試験では強い腐食性(highly corrosive)との報 告(IUCLID (2000))があり、また、本物質は眼に腐食 性があると記載されている(HSDB (2007))ので、区

(3)

分類結果 絵表示 注意喚起語 危険有害性情報 注意書き 分類根拠・問題点 分類結果 絵表示 注意喚起語 危険有害性情報 注意書き 分類根拠・問題点

物質ID 物質名 CAS番号 項目

修正前 修正後

備考

21A3565炭酸ジエチル 105-58-8 皮膚刺激 分類できない - -

-データ不足で分類できない。なお、ヒトで本物質は強 い刺激性である(HSDB (2003))、接触により皮膚を 刺激するとの記載がある(HSFS (2006))が詳細が不 明であり分類できない。から、区分2とした。

分類できな い

- -

-データ不足で分類できない。なお、ヒトで本物質は強 い刺激性である(HSDB (2003))、接触により皮膚を 刺激するとの記載がある(HSFS (2006))が詳細は不 明であるため分類できない。

2014.10修正

21A3565炭酸ジエチル 105-58-8

特定標的臓器毒性 (単回暴露)

区分3(気道刺 激性)

感嘆符 警告

呼吸器への刺激のおそ れ

ラットにガイダンスの区分2の用量を超える8000ppm (38mg/L)の2時間ばく露により、あえぎ、強調運動障 害、口、鼻からの泡、肺炎を起こして死亡する(PATTY (5th, 2001))との記述、ならびにヒトで本物質は強い 刺激性である(HSDB (2003))とされていることより、 区分3(気道刺激性)とした。

区分3(気道 刺激性)

感嘆符 警告

呼吸器への刺激の おそれ

ラットにガイダンスの区分2の用量を超える8000ppm (38mg/L)の2時間ばく露により、あえぎ、協調運動障 害、口、鼻からの泡、肺炎を起こして死亡する(PATTY (5th, 2001))との記述、ならびにヒトで本物質は強い 刺激性である(HSDB (2003))とされていることより、 区分3(気道刺激性)とした。

2014.10修正

21A3579デカン 124-18-5

特定標的臓器毒性 (反復暴露)

分類できない - -

-ラットに540 ppm(3.14 mg/L/18h)を57~123日間蒸 気によるばく露試験で総白血球数の変化などが認め られ(PATTY (5th, 2001))、マウスに0.1-0.15 g/匹の 用量を50週間経皮投与した試験では肺と腎臓への影 響が観察されたとの記載(PATTY (5th, 2001))があ るが、いずれもガイダンス値範囲を超えた高用量での 所見のため、データ不足で「分類できない」とした。

分類できな い

- -

-ラットに540 ppm(3.14 mg/L/18h)を57~123日間蒸 気によるばく露試験で総白血球数の減少などが認め られ(PATTY (5th, 2001))、マウスに0.1-0.15 g/匹の 用量を50週間経皮投与した試験では肺と腎臓への影 響が観察されたとの記載(PATTY (5th, 2001))があ るが、いずれもガイダンス値範囲を超えた高用量での 所見のため、データ不足で「分類できない」とした。

2014.10修正

21A3579デカン 124-18-5

吸引性呼吸器有害 性

分類できない - -

-データ不足で分類できない。なお、本物質の動粘性率 は1148 mm2/s(25℃)、819 mm2/s(50℃)である。ま た、ラットに吸引により肺水腫と出血を起こし、24時間 以内に死亡したとの報告(PATTY (5th, 2001))があ る。

分類できな い

- -

-データ不足で分類できない。なお、本物質の動粘性率 は1148 mm2/s(25℃)、819 mm2/s(50℃)である。ま た、デカン0.2mlをラットに吸引暴露させた結果、肺水 腫と出血を起こし、24時間以内に死亡した。デカンは 脂溶性であり吸引により肺炎を起こすとの報告 (PATTY (5th, 2001))がある。

2014.10修正

21A3580クロロ酢酸メチル 96-34-4

特定標的臓器毒性 (単回暴露)

区分2(全身毒 性) 区分3(気道刺

激性)

健康有害性 感嘆符

警告

臓器(全身毒性)の障害 のおそれ 呼吸器への刺激のおそ

ラットの急性経口毒性試験において、呼吸困難、不活 動、鈍麻、うずくまり、体位異常、平衡障害、下痢、被 毛の乱れなどの症状、死亡例の剖検では肝臓、脾 臓、腎臓の暗色化、心臓の拡張と充血、出血性腐食 性胃炎などが観察された(BUA 150 (1994))。ラット の急性吸入毒性試験では、呼吸、協調運動および反 射の障害、身づくろい増加、鼻腔痂皮形成、チアノー ゼなどの外に、腹臥位や平衡障害などの非特異的症 状を示し、死亡例の剖検所見は肺と消化管の変化で あった(BUA 150 (1994))。ラットおよびウサギの経皮 投与試験では紅斑や浮腫の皮膚症状に加え、死亡例 の剖検で血管の充血を伴う小腸の発赤、肝臓の暗色 化などが示された(BUA 150 (1994))。生存例の剖検 所見では経口および経皮投与で異常はなかったが、 吸入ばく露では肺の肥大と色調変化が認められた (BUA 150 (1994))。以上の毒性影響は、LD50値(経 口:107~140 mg/kg、経皮:136~318 mg/kg、吸入: 0.945~1.418 mg/L)を考慮に入れると、ガイダンス値 区分1相当であるが、標的臓器の特定が困難、かつリ スト2のデータであることから区分2(全身毒性)とし た。また、210ppmまたはそれ以上のばく露で気道に 重度の刺激性との記載(DFGOT Vol.9 (1998))があ ることから区分3(気道刺激性)とした。

区分2(全身 毒性) 区分3(気道

刺激性) 健康有害性

感嘆符 警告

臓器(全身毒性)の 障害のおそれ 呼吸器への刺激の

おそれ

ラットの急性経口毒性試験において、呼吸困難、不活 動、鈍麻、うずくまり、体位異常、平衡障害、下痢、被 毛の乱れなどの症状、死亡例の剖検では肝臓、脾 臓、腎臓の暗色化、心臓の拡張と充血、出血性腐食 性胃炎などが観察された(BUA 150 (1994))。ラット の急性吸入毒性試験では、呼吸、協調運動および反 射の障害、身づくろい増加、鼻腔痂皮形成、チアノー ゼなどの外に、腹臥位や平衡障害などの非特異的症 状を示した(DFGOT Vol.9(1998))。死亡例の剖検所見 は肺と消化管の変化であった(BUA 150 (1994))。 ラットおよびウサギの経皮投与試験では紅斑や浮腫 の皮膚症状に加え、死亡例の剖検で血管の充血を伴 う小腸の発赤、肝臓の暗色化などが示された(BUA 150 (1994))。生存例の剖検所見では経口および経 皮投与で異常はなかったが、吸入ばく露では肺の肥 大と色調変化が認められた(BUA 150 (1994))。以上 の毒性影響は、LD50値(経口:107~140 mg/kg、経 皮:136~318 mg/kg、吸入:0.945~1.418 mg/L)を考 慮に入れると、ガイダンス値区分1相当であるが、標 的臓器の特定が困難、かつリスト2のデータであること から区分2(全身毒性)とした。また、210ppmまたはそ れ以上のばく露で気道に重度の刺激性との記載 (DFGOT Vol.9 (1998))があることから区分3(気道刺 激性)とした。

2014.10修正

21A3583プロピオン酸エチル 105-37-3

特定標的臓器毒性 (単回暴露)

分類できない - -

-ラットに経口投与により、11.3 mL/kg(10080 mg/kg) 以上では不活発、虚脱の症状を呈し、15分~3時間に 死亡したが、8.0 mL/kg(7136 mg/kg)以下の用量で は毒性影響は観察されていない(HSDB (2002))。ま た、ウサギに16mL/kg bw = 14000 mg/kgを経皮投与 により、雌1例が羸痩を呈して死亡したことを除き、そ の他には全身毒性の症状は観察されなかった(HSDB (2002))。さらに、ラットに飽和蒸気(推定濃度197 mg/L)を11.2、22.5または45分間ばく露により、努力性 呼吸、低体温、呼吸緩徐、正向反射の低下または消 失、圧刺激による反射消失などが観察され、45分ばく 露では9/10例が死亡し、LT50(半数致死時間)は32 ~35分と報告されている(HSDB (2002))。以上の結 果から、経口投与では7136 mg/kg以下の用量で毒性 影響が認められていないので区分外に相当するが、 経皮および吸入の場合はガイダンス値範囲を超えた 用量では死亡を含む悪影響が認められており、カット オフ値付近のデータがない。したがって、特定標的臓 器毒性として総合的な分類は「分類できない」とした。

分類できな い

- -

-ラットに経口投与により、11.3 mL/kg(10080 mg/kg) 以上では不活発、虚脱の症状を呈し、15分~3時間に 死亡したが、8.0 mL/kg(7136 mg/kg)以下の用量で は毒性影響は観察されていない(HSDB (2002))。ま た、ウサギに16mL/kg bw = 14000 mg/kgを経皮投与 により、雌1例が羸痩を呈して死亡したことを除き、そ の他には全身毒性の症状は観察されなかった(HSDB (2002))。さらに、ラットに飽和蒸気(推定濃度197 mg/L)を11.2、22.5または45分間ばく露により、努力性 呼吸、活動低下、呼吸緩徐、正向反射の低下または 消失、圧刺激による反射消失などが観察され、45分 ばく露では9/10例が死亡し、LT50(半数致死時間)は 32~35分と報告されている(HSDB (2002))。以上の 結果から、経口投与では7136 mg/kg以下の用量で毒 性影響が認められていないので区分外に相当する が、経皮および吸入の場合はガイダンス値範囲を超 えた用量では死亡を含む悪影響が認められており、 カットオフ値付近のデータがない。したがって、特定標 的臓器毒性として総合的な分類は「分類できない」と した。

2014.10修正

21A3585酢酸ヘキシル 142-92-7

急性(吸入:粉塵、 ミスト)

区分外 - -

-ラットのLCLo値 4000 ppm (23.6 mg/L)(PATTY (5th, 2001))に基づき、区分外とした。なお、毒性値(4000 ppm)は飽和蒸気圧濃度(1736 ppm) より高いので、ミ ストによる試験と見なした。

区分外 - -

-ラットのLCLo値 4000 ppm/4h (23.6 mg/L/4h) (PATTY (5th, 2001))に基づき、区分外とした。なお、 毒性値(4000 ppm)は飽和蒸気圧濃度(1736 ppm) よ り高いので、ミストによる試験と見なした。

2014.10修正

21A3586ブタン酸メチル 623-42-7 急性(吸入:蒸気) 分類できない - -

-データ不足で分類できない。なお、マウスLC50値 18 gm/m3/2h (12.7 mg/L/4h = 3047 ppmV/4h (RTECS (2006))のデータがある。飽和蒸気圧濃度の90%より 低いのでほとんどミストを含まない蒸気で試験された と考えられる。

分類できな い

- -

-データ不足で分類できない。なお、マウスLC50値 18 m/m3/2h (12.7 mg/L/4h = 3047 ppmV/4h (RTECS (2006))のデータがある。飽和蒸気圧濃度の90%より 低いのでほとんどミストを含まない蒸気で試験された と考えられる。

(4)

分類結果 絵表示 注意喚起語 危険有害性情報 注意書き 分類根拠・問題点 分類結果 絵表示 注意喚起語 危険有害性情報 注意書き 分類根拠・問題点

物質ID 物質名 CAS番号 項目

修正前 修正後

備考

21A3601

2,6,6-トリメチルビ シクロ[3.1.1]ヘプタ- 2-エン (α-ピネン)

80-56-8 生殖毒性 分類できない - -

-妊娠動物を用い、マウスは妊娠6~15日、ラットは妊 娠9~14日、ハムスターは妊娠6~10日にそれぞれ経 口投与した試験で、ラットの場合に高用量群で母動物 の体重抑制、胎盤および胎仔重量の低下が報告され ていることを除き、その他にはいずれの動物種とも親 動物への影響は見られず、また、仔の発生に関する 全ての指標で対照群との間に有意な差はなく催奇形 性も認められなかった(HSDB (200))。しかし、親動 物の交配前からのばく露による性機能及び生殖能に 対する影響に関してはデータがなく明らかでないので 「分類できない」とした。

分類できな い

- -

-妊娠動物を用い、マウスは妊娠6~15日、ラットは妊 娠9~14日、ハムスターは妊娠6~10日にそれぞれ経 口投与した試験で、ラットの場合に高用量群で母動物 の体重抑制、胎盤および胎仔重量の低下が報告され ていることを除き、その他にはいずれの動物種とも親 動物への影響は見られず、また、仔の発生に関する 全ての指標で対照群との間に有意な差はなく催奇形 性も認められなかった(HSDB (2009))。しかし、親動 物の交配前からのばく露による性機能及び生殖能に 対する影響に関してはデータがなく明らかでないので 「分類できない」とした。

2014.10修正

21A3610

3-クロロ-1,2-プロパ ンジオール

96-24-2 急性(経口) 区分3 どくろ 危険 飲み込むと有毒

ラットLD50値として得られた9件(150, 125, 152, 195, 250, 50, 58, 172, 116, 150 mg/kg bw)のデータ (JECFA (2001)、DFGOT Vol.5 (1993))のうち、1件 が区分2、8件が区分3、に該当するため区分3とした。

区分3 どくろ 危険 飲み込むと有毒

ラットLD50値として得られた10件(150, 125, 152, 195, 250, 50, 58, 172, 116, 150 mg/kg bw)のデータ (JECFA (2001)、DFGOT Vol.5 (1993))のうち、1件 が区分2、9件が区分3、に該当するため区分3とした。

2014.10修正

21A3611シクロペンタノール 96-41-3

特定標的臓器毒性 (単回暴露)

区分2(中枢神 経系)

健康有害性 警告

臓器(中枢神経系)の障 害のおそれ

ラットの経口投与試験で、区分2のガイダンス値内の 0.625 ml/kg(594 mg/kg)、1.25 ml/kg(1188 mg/kg) で、不活発、不安定歩行、痙攣などが見られ、剖検で 肝臓の赤色および黄褐色の斑状と腎臓の蒼白が認 められ、0.625~2.5 ml/kg(594~2376 mg/kg)でほぼ 全例が死亡した。また、ウサギの経皮投与試験で区 分1のガイダンス値内の0.2 ml/kg (190 mg/kg)以上 の用量で流涙、痙攣を認め、剖検では経口投与と同 じく肝臓の赤色およびわずかな黄褐色の斑状と腎臓 の蒼白が見られ、LD50値は0.141ml/kg (134 mg/kg) であった。経口および経皮投与でガイダンス値範囲の 用量で動物の死亡が認められたこと、経皮投与では ガイダンス値区分1相当であるがList2からの情報であ ること、かつ経口および経皮経路とも痙攣などの神経 症状が認められていることから区分2(中枢神経系)と した。

区分2(中枢 神経系)

健康有害性 警告

臓器(中枢神経系) の障害のおそれ

ラットの経口投与試験で、区分2のガイダンス値内の 0.625 ml/kg(594 mg/kg)、1.25 ml/kg(1188 mg/kg) で、不活発、不安定歩行、痙攣などが見られ、剖検で 肝臓の赤色および黄褐色の斑状と腎臓の蒼白が認 められ、0.625~2.5 ml/kg(594~2376 mg/kg)でほぼ 全例が死亡した。また、ウサギの経皮投与試験で区 分1のガイダンス値内の0.2 ml/kg (190 mg/kg)以上 の用量で流涙、痙攣を認め、剖検では経口投与と同 じく肝臓の赤色およびわずかな黄褐色の斑状と腎臓 の蒼白が見られ、LD50値は0.141ml/kg (134 mg/kg) であった。経口および経皮投与でガイダンス値範囲の 用量で動物の死亡が認められたこと、経皮投与では ガイダンス値区分1相当であるがList2からの情報であ ること、かつ経口および経皮経路とも痙攣などの神経 症状が認められている(HSDB(2003))ことから区分2 (中枢神経系)とした。

2014.10修正

21A3614

1,4-ジヒドロキシアン トラキノン

81-64-1 皮膚感作性 分類できない - -

-List 2の情報(IUCLID (2000))として、モルモットを用 いた試験で「感作性なし(not irritating)」との結果が報 告されているが、試験法の記載がなく、また、マウスを 用いたLLNA試験ではSI値が2.68であり、「感作性なし (not irritating)」とあるが、本物質1%濃度の1用量しか 実施されておらず、いずれもデータ不十分のため分類 できないとした。

分類できな い

- -

-List 2の情報(IUCLID (2000))として、モルモットを用 いた試験で「感作性なし(not sensitizing)」との結果が 報告されているが、試験法の記載がなく、また、マウ スを用いたLLNA試験ではSI値が2.68であり、「感作性 なし(not sensitizing)」とあるが、本物質1%濃度の1用 量しか実施されておらず、いずれもデータ不十分のた め分類できないとした。

2014.10修正

21A3620アフラトキシン 1402-68-2

特定標的臓器毒性 (単回暴露)

区分1(肝臓) 健康有害性 危険 臓器(肝臓)の障害

サルを用いた経口単回投与試験で、用量1.8 mg/kgで は3ヶ月間で5匹死亡し、小葉中心性壊死、胆管増 殖、および線維化が見られ、生き残った2匹中1匹では 3年後に結節性肝硬変が見られたデータ (EHC 11 (1979)) 、サルに経口単回投与して、用量13.5 mg/kg以上では149時間以内に全て死亡し、肝細胞小 葉中心性壊死等の肝臓所見の他に神経変性を伴う 脳水腫が見られたデータ (EHC 11(1979)) 、ウサギ に経皮投与して、用量1.4 mg/kg以上で8/10匹に肝細 胞小葉中心性壊死が見られたデータ (IARC 56 (1993))、あるいは、ラットの急性経口毒性試験にお いて、肝臓以外にも、副腎出血、うっ血肺、あるいは、 心筋、腎臓、脾臓の斑状壊死が見られたとのデータ (EHC 11(1979)) があり、区分1のガイダンスの範囲 内で影響が見られる。更にマレーシアにおける子供の 中毒事例で肝性脳症が見られた報告 (IARC 82 (2002))、あるいは、ビーフンを食べて血液と臓器に アフラトキシンが検出された子供の事例7件で、肝酵 素の血清中濃度上昇を伴う肝機能不全が報告(IARC 82 (2002))されていることから区分1とした。 なお、ウ サギで肝臓以外の所見が無く、脳水腫が見られたサ ルの試験でも、「最も首尾一貫した病理所見は肝臓の 脂肪変性である」との報告 (IARC 56(1993))がある ことから、標的臓器は肝臓のみとした。

区分1(肝 臓)

健康有害性 危険 臓器(肝臓)の障害

サルを用いた経口単回投与試験で、用量1.8 mg/kgで は3ヶ月間で5匹死亡し、小葉中心性壊死、胆管増 殖、および線維化が見られ、生き残った2匹中1匹では 3年後に結節性肝硬変が見られたデータ (EHC 11 (1979)) 、サルに経口単回投与して、用量13.5 mg/kg以上では149時間以内に全て死亡し、肝細胞小 葉中間帯壊死等の肝臓所見の他に神経変性を伴う 脳水腫が見られたデータ (EHC 11(1979)) 、ウサギ に経皮投与して、用量1.4 mg/kg以上で8/10匹に肝細 胞小葉中心性壊死が見られたデータ (IARC 56 (1993))、あるいは、ラットの急性経口毒性試験にお いて、肝臓以外にも、副腎出血、うっ血肺、あるいは、 心筋、腎臓、脾臓の斑状壊死が見られたとのデータ (EHC 11(1979)) があり、区分1のガイダンスの範囲 内で影響が見られる。更にマレーシアにおける子供の 中毒事例で肝性脳症が見られた報告 (IARC 82 (2002))、あるいは、ビーフンを食べて血液と臓器に アフラトキシンが検出された子供の事例7件で、肝酵 素の血清中濃度上昇を伴う肝機能不全が報告(IARC 82 (2002))されていることから区分1とした。 なお、ウ サギで肝臓以外の所見が無く(IARC 56(1993))、脳水 腫が見られたサルの試験でも、「最も首尾一貫した病 理所見は肝臓の脂肪変性である」との報告 (EHC 11(1979))があることから、標的臓器は肝臓のみとし た。

2014.10修正

21A3620アフラトキシン 1402-68-2

特定標的臓器毒性 (反復暴露)

区分1 (肝臓) 健康有害性 危険

長期にわたる, 又は反 復暴露による臓器(肝

臓)の障害

サルを用いた反復投与試験において、用量1m/kg/d では22日以内に35匹全数死亡し、広範囲の出血性壊 死が見られ、0.25 mg/kg bw×週2回×5ヶ月投与群で は、25匹全数に肝臓の変化(胆管増殖や多核細胞、 巨大細胞)が見られたデータ (EHC 11 (1979)) があ り、区分1のガイダンスの範囲内で影響が見られる。 疫学情報でもインドにおけるアフラトキシン中毒症例 (患者397人中106人死亡) で、黄疸、発熱、腹水、足 浮腫、嘔吐の症状が見られ、ケニアにおける死亡を 伴った黄疸の大量発生事例では、肝細胞小葉中心性 の壊死が見られた報告 (いずれもIARC 56 (1993)) があることから、区分1 (肝臓) とした。

区分1 (肝 臓)

健康有害性 危険

長期にわたる, 又は 反復暴露による臓 器(肝臓)の障害

サルを用いた反復投与試験において、用量1m/kg/d では22日以内に35匹全数死亡し、広範囲の出血性壊 死が見られ、0.25 mg/kg bw×週2回×5ヶ月投与群で は、24匹全数に肝臓の変化(胆管増殖や多核細胞、 巨大細胞)が見られたデータ (EHC 11 (1979)) があ り、区分1のガイダンスの範囲内で影響が見られる。 疫学情報でもインドにおけるアフラトキシン中毒症例 (患者397人中106人死亡) で、黄疸、発熱、腹水、足 浮腫、嘔吐の症状が見られ、ケニアにおける死亡を 伴った黄疸の大量発生事例では、肝細胞小葉中心性 の壊死が見られた報告 (いずれもIARC 56 (1993)) があることから、区分1 (肝臓) とした。

(5)

分類結果 絵表示 注意喚起語 危険有害性情報 注意書き 分類根拠・問題点 分類結果 絵表示 注意喚起語 危険有害性情報 注意書き 分類根拠・問題点

物質ID 物質名 CAS番号 項目

修正前 修正後

備考

21A36251,2-ジエチルベンゼン 135-01-3

特定標的臓器毒性 (反復暴露)

区分2(中枢神 経系)

健康有害性 警告

長期にわたる, 又は反 復暴露による臓器(中 枢神経系)の障害のお

それ

1,2-ジエチルベンゼンをラットに75または100 mg/kg/dayを8週間経口投与(90日補正:約40~60 mg/kg/day)して脳幹聴性誘発電位(BAEP)への影響 が調べられている(HSDB (2003))。重度の後肢脱力 と歩行障害を起こし、頂点潜時およびBAEPの5成分 全ての振幅増加、頂点間潜時の延長が見られたこと により、本物質は中枢神経系に毒性を有し、観察され たBAEPへの影響は本物質が聴覚経路の機能的変化 を起こすことを示していると結論されている(HSDB (2003))。この結果に基づき、経口用量としてガイダン ス値区分2の範囲に相当しているので、区分2(中枢神 経系)とした。なお、1,4-ジエチルベンゼン(CAS105-05-5)の情報も参照のこと。

区分2(中枢 神経系)

健康有害性 警告

長期にわたる, 又は 反復暴露による臓 器(中枢神経系)の 障害のおそれ

1,2-ジエチルベンゼンをラットに75または100 mg/kg/dayを8週間経口投与(90日補正:約40~60 mg/kg/day)して脳幹聴性誘発電位(BAEP)への影響 が調べられている(HSDB (2003))。重度の後肢脱力 と歩行障害を起こし、頂点潜時およびBAEPの5成分 全ての振幅減少、頂点間潜時の延長が見られたこと により、本物質は中枢神経系に毒性を有し、観察され たBAEPへの影響は本物質が聴覚経路の機能的変化 を起こすことを示していると結論されている(HSDB (2003))。この結果に基づき、経口用量としてガイダン ス値区分2の範囲に相当しているので、区分2(中枢神 経系)とした。なお、1,4-ジエチルベンゼン(CAS105-05-5)の情報も参照のこと。

2014.10修正

21A3628

ジクロロシラン (二塩 化シラン)

4109-96-0

特定標的臓器毒性 (単回暴露)

区分2(呼吸器 系)

健康有害性 警告

臓器(呼吸器系)の障害 のおそれ

List 3の情報であるが、呼吸により鼻、咽喉および肺 を刺激し、急性症状として、咽喉の痛み、咳、喘鳴、灼 熱感、息切れ、努力性呼吸の記載(ICSC (1997))が あることから区分2(呼吸器系)とした。

区分2(呼吸 器系)

健康有害性 警告

臓器(呼吸器系)の 障害のおそれ

List 3の情報であるが、呼吸により鼻、咽喉および肺 を刺激し(HSFS(2004))、急性症状として、咽喉の痛 み、咳、喘鳴、灼熱感、息切れ、努力性呼吸の記載 (ICSC (1997))があることから区分2(呼吸器系)とし た。

2014.10修正

21A3629硫酸水素カリウム 7646-93-7

特定標的臓器毒性 (単回暴露)

区分3(気道刺 激性)

感嘆符 警告

呼吸器への刺激のおそ れ

吸入による症状として咳および咽喉の痛みが記載さ れ、かつ、EU分類ではR37に分類されている(EU-Annex I (access on Sep. 2009))ことから、区分3(気 道刺激性)とした。

区分3(気道 刺激性)

感嘆符 警告

呼吸器への刺激の おそれ

吸入による症状として咳および咽喉の痛みが記載さ れ(ICSC(2005))、かつ、EU分類ではR37に分類され ている(EU-Annex I (access on Sep. 2009))ことか ら、区分3(気道刺激性)とした。

2014.10修正

21A36311,2-プロパンジアミン 78-90-0

急性(吸入:粉塵、 ミスト)

区分外 - -

-飽和蒸気圧濃度(42.3mg/L:25℃)の8時間ばく露で 死亡なし(PATTY (5th, 2001))とのデータがあり、4時 間換算で84.6mg/L/4hであることから区分外とした。

区分外 - -

-飽和蒸気圧濃度(42.3mg/L:25℃)の8時間ばく露で 死亡なし(PATTY (5th, 2001))とのデータがあり、4時 間換算で84.6mg/L/4hであることから区分外とした。

2014.10修正

21A3638プロピレン三量体 13987-01-4 急性(経口) 分類できない - -

-データがなく分類できない。

なお、類縁物質のラットLD50値について、 CAS No. 68526-55-6 (Alkenes, C8-10, C9 Rich) は、> 2332 mg/kg (SIDS (2004)) 、CAS No. 97593-01-6 (Alkenes, C8-10, C9 Rich)は、> 2350 mg/kg (IUCLID (2000))、CAS No. 27215-95-8 (nonene) は、2100 mg/kg (IUCLID (2000))であり、いずれも JIS分類基準の区分外(国連分類基準の区分5)に該 当する。

分類できな い

- -

-データがなく分類できない。

なお、類縁物質のラットLD50値について、 CAS No. 68526-55-6 (Alkenes, C8-10, C9-rich) は、> 2332 mg/kg (SIDS (2004)) 、CAS No. 97593-01-6 (Alkenes, C8-10, C9-rich)は、> 2350 mg/kg (IUCLID (2000))、CAS No. 27215-95-8 (Nonene) は、2100 mg/kg (IUCLID (2000))であり、いずれも JIS分類基準の区分外(国連分類基準の区分5)に該 当する。

2014.10修正

21A3638プロピレン三量体 13987-01-4 急性(経皮) 分類できない - -

-データがなく分類できない。

なお、類縁物質のウサギLD50値について、 CAS No. 68526-55-6 (Alkenes, C8-10, C9 Rich) は、> 2332 mg/kg (SIDS (2004)) 、CAS No. 97593-01-6 (Alkenes, C8-10, C9 Rich)は、> 2350 mg/kg (IUCLID (2000))、CAS No. 27215-95-8 (nonene) は、5000 mg/kg (IUCLID (2000))であり、いずれも JIS分類基準の区分外(国連分類基準の区分5)に該 当する。

分類できな い

- -

-データがなく分類できない。

なお、類縁物質のウサギLD50値について、 CAS No. 68526-55-6 (Alkenes, C8-10, C9-rich) は、> 2332 mg/kg (SIDS (2004)) 、CAS No. 97593-01-6 (Alkenes, C8-10, C9-rich)は、> 2350 mg/kg (IUCLID (2000))、CAS No. 27215-95-8 (Nonene) は、5000 mg/kg (IUCLID (2000))であり、いずれも JIS分類基準の区分外(国連分類基準の区分5)に該 当する。

2014.10修正

21A3638プロピレン三量体 13987-01-4 急性(吸入:蒸気) 分類できない - -

-データがなく分類できない。

なお、類縁物質のラットLC50値について、CAS No. 68526-55-6 (Alkenes, C8-10, C9 Rich) は、> 13.6 mg/L (vapor) (4時間換算値) (SIDS (2004))、CAS No. 97593-01-6 (Alkenes, C8-10, C9 Rich)は、22.7 mg/L (IUCLID (2000)) であり、区分4または区分外 に該当する。

分類できな い

- -

-データがなく分類できない。

なお、類縁物質のラットLC50値について、CAS No. 68526-55-6 (Alkenes, C8-10, C9-rich) は、> 13.6 mg/L (vapor) (4時間換算値) (SIDS (2004))、CAS No. 97593-01-6 (Alkenes, C8-10, C9-rich)は、22.7 mg/L (IUCLID (2000)) であり、区分4または区分外 に該当する。

2014.10修正

21A3638プロピレン三量体 13987-01-4 生殖細胞変異原性分類できない - -

-データがなく分類できない。

なお、類縁物質の CAS No. 68526-55-6 (Alkenes, C8-10, C9 Rich) 及びCAS No. 97593-01-6 (Alkenes, C8-10-branched, C9-rich) は、マウス骨髄 を用いた小核試験(体細胞in vivo変異原性試験、 GLP)で陰性の結果 (SIDS (2004)、IUCLID(200))よ り、区分外に該当する。両物質の微生物を用いた突 然変異試験(in vitro 変異原性試験、GLP)の結果も陰 性 (SIDS (2004)、IUCLID(200))であった。

分類できな い

- -

-データがなく分類できない。

なお、類縁物質の CAS No. 68526-55-6 (Alkenes, C8-10, C9-rich) 及びCAS No. 97593-01-6 (Alkenes, C8-10, C9-rich) は、マウス骨髄を用いた 小核試験(体細胞in vivo変異原性試験、GLP)で陰性 の結果 (SIDS (2004)、IUCLID(2000))より、区分外 に該当する。両物質の微生物を用いた突然変異試験 (in vitro 変異原性試験、GLP)の結果も陰性 (SIDS (2004)、IUCLID(200))であった。

2014.10修正

21A3638プロピレン三量体 13987-01-4

特定標的臓器毒性 (単回暴露)

分類できない - -

-データなし。

なお、類縁物質のCAS No. 68526-55-6 (Alkenes, C8-10, C9 Rich) に関しては、ラットを用いた経口投 与試験(SIDS (2004))において鼻漏、副腎のうっ血 が高用量群(73.8 mg/kg以上.)でみられ、ウサギを用 いた経皮投与試験(SIDS (2004))において73.8 mg/kg.の用量でアトニーがみられ、マウス、ラット及び モルモットの吸入試験(SIDS (2004))において 11.1mg/Lの用量でマウスに呼吸困難、ラットに四肢の 運動失調及び嗜眠状態、モルモットに軽度の振戦が みられた。従って標的臓器は、呼吸器、中枢神経、副 腎と考えられ、分類は区分1(鼻、腔副腎)、区分2(呼 吸器、中枢神経)と考えられる。

分類できな い

- -

-データなし。

なお、類縁物質のCAS No. 68526-55-6 (Alkenes, C8-10, C9-rich) に関しては、ラットを用いた経口投 与試験(SIDS (2004))において鼻漏、副腎のうっ血 が高用量群(73.8 mg/kg以上.)でみられ、ウサギを用 いた経皮投与試験(SIDS (2004))において73.8 mg/kg.の用量でアトニーがみられ、マウス、ラット及び モルモットの吸入試験(SIDS (2004))において 11.1mg/Lの用量でマウスに呼吸困難、ラットに四肢の 運動失調及び嗜眠状態、モルモットに軽度の振戦が みられた。従って標的臓器は、呼吸器、中枢神経、副 腎と考えられ、分類は区分1(鼻腔、副腎)、区分2(呼 吸器、中枢神経)と考えられる。

2014.10修正

21A3646

オクタフルオロプロパ ン

76-19-7

特定標的臓器毒性 (反復暴露)

分類できない - -

-唯一反復ばく露のデータとして、ラットおよびモルモッ トに約10%濃度の空気を10日間吸入ばく露した試験に おいて、感染が原因とされた間質性肺炎と肝臓の壊 死の発生頻度の増加が認められている(NICNAS (2001))が、ガイダンス値を大きく超えた高濃度のばく 露であり、現行の基準を充足しない試験法によること から、データ不足で「分類できないとし」た。

分類できな い

- -

-唯一反復ばく露のデータとして、ラットおよびモルモッ トに約10%濃度の空気を10日間吸入ばく露した試験に おいて、感染が原因とされた間質性肺炎と肝臓の壊 死の発生頻度の増加が認められている(NICNAS (2001))が、ガイダンス値を大きく超えた高濃度のばく 露であり、現行の基準を充足しない試験法によること から、データ不足で「分類できない」とした。

(6)

分類結果 絵表示 注意喚起語 危険有害性情報 注意書き 分類根拠・問題点 分類結果 絵表示 注意喚起語 危険有害性情報 注意書き 分類根拠・問題点

物質ID 物質名 CAS番号 項目

修正前 修正後

備考

21A3654過酢酸tert-ブチル 107-71-1

特定標的臓器毒性 (単回暴露)

区分3(気道刺 激性、麻酔作

用)

感嘆符 警告

呼吸器への刺激のおそ れ 眠気又はめまいのおそ

ラットに8時間吸入ばく露した試験の症状経過として、 呼吸困難が現れ、高濃度群では一時的不穏の様子 に次いでうずくまり、流涙、鼻分泌物、さらに軽度の麻 酔状態となり、また、努力性呼吸も見られた。呼吸困 難、流涙、鼻分泌物、涙、鼻分泌物の記載に基づき区 分3(気道刺激性)、軽度の麻酔の記載に基づき区分 3(麻酔作用)とした。

区分3(気道 刺激性、麻 酔作用)

感嘆符 警告

呼吸器への刺激の おそれ 眠気又はめまいの

おそれ

ラットに8時間吸入ばく露した試験の症状経過として、 呼吸困難が現れ、高濃度群では一時的不穏の様子 に次いでうずくまり、流涙、鼻分泌物、さらに軽度の麻 酔状態となり、また、努力性呼吸も見られた。呼吸困 難、流涙、鼻分泌物の記載に基づき区分3(気道刺激 性)、軽度の麻酔の記載に基づき区分3(麻酔作用)と した。

2014.10修正

21A3655ジフルオロメタン 75-10-5

標的臓器/全身毒 性(反復暴露)

区分外 - - -

ラットに4週間および90日間吸入ばく露した試験にお いて、ばく露による影響は認められず、両試験の NOELはいずれも50000 ppm(4週間ばく露の場合の90 日補正用量は15400 ppm)と報告されている(PATTY (5th, 2001))。その結果、NOELがガイダンス値範囲 の上限(250 ppm)を超えていることから吸入では区分 外に該当するが、他の経路(経口、経皮)ではデータ がなく不明のため「分類できない」とした。

分類できな い

- - -

ラットに4週間および90日間吸入ばく露した試験にお いて、ばく露による影響は認められず、両試験の NOELはいずれも50000 ppm(4週間ばく露の場合の90 日補正用量は15400 ppm)と報告されている(PATTY (5th, 2001))。その結果、NOELがガイダンス値範囲 の上限(250 ppm)を超えていることから吸入では区分 外に該当するが、他の経路(経口、経皮)ではデータ がなく不明のため「分類できない」とした。

2011.6修正

21A3655ジフルオロメタン 75-10-5

特定標的臓器毒性 (単回暴露)

区分3(麻酔作 用)

感嘆符 警告

眠気又はめまいのおそ れ

PATTYでラットの82000 ppm以上の暴露で音に対する 反応が減少しばく露がなくなると急速に回復するとの 記載。また、心臓への影響を調べた試験で、前麻酔 症状(head and limb tremors, unsteady gait)の記載が あることから区分3(麻酔作用)とした。

区分3(麻酔 作用)

感嘆符 警告

眠気又はめまいの おそれ

PATTY(5th, 2001)でラットの82000 ppm以上の暴露 で音に対する反応が減少しばく露がなくなると急速に 回復するとの記載。また、心臓への影響を調べた試 験で、前麻酔症状(head and limb tremors, unsteady gait)の記載があることから区分3(麻酔作用)とした。

2014.10修正

21A3659二酸化チオ尿素 1758-73-2

眼に対する重篤な 損傷性/眼刺激性

区分2 - - -

ウサギを用いた試験において、適用24時間後に軽度 の角膜混濁および虹彩炎、中等度の結膜発赤、軽度 から重度の結膜浮腫がみられ、7日目にこれらの影響 のいくつかは部分的または完全に回復したが、軽度 から重度の角膜混濁および角膜の血管新生が4/6匹 に、角膜の潰瘍が2/6匹に、軽度の虹彩炎が3/6匹 に、軽度の結膜損傷が全ての動物にみられ、本物質 は重度(severe)の眼刺激性を示したと記載されてい る(SIDS(access on Oct. 2009))ことから、区分2とし た。

区分2 感嘆符 警告 強い眼刺激

ウサギを用いた試験において、適用24時間後に軽度 の角膜混濁および虹彩炎、中等度の結膜発赤、軽度 から重度の結膜浮腫がみられ、7日目にこれらの影響 のいくつかは部分的または完全に回復したが、軽度 から重度の角膜混濁および角膜の血管新生が4/6匹 に、角膜の潰瘍が2/6匹に、軽度の虹彩炎が3/6匹 に、軽度の結膜損傷が全ての動物にみられ、本物質 は重度(severe)の眼刺激性を示したと記載されてい る(SIDS(access on Oct. 2009))ことから、区分2とし た。

2011.6修正

21A3663

4-ニトロ-ο-フェニレ ンジアミン・塩酸塩

53209-19-1 生殖毒性 区分2 健康有害性 警告

生殖能又は胎児への悪 影響のおそれの疑い

本物質そのものの情報はないが、フリー体の 4-nitro-o-Phenylenediamine (CAS No. 99-56-9) は、 マウスへの妊娠6-15日の経皮投与試験で.親動物に 影響のある用量で口蓋裂と血管異常の増加がみられ た(Teratogenic (12th, 2007),HSDB(2008))ことから 区分2とした。なお、妊娠中ラットへの投与(経皮、混 餌)、妊娠中ウサギへの強制経口投与で催奇形性を 示さなかった (IARC vol.16 (1978)、NTP TR-180 (1979)) との報告もある。

区分2 健康有害性 警告

生殖能又は胎児へ の悪影響のおそれ

の疑い

本物質そのものの情報はないが、フリー体の 4-nitro-o-Phenylenediamine (CAS No. 99-56-9) は、 マウスへの妊娠6-15日の皮下投与試験で.親動物に 影響のある用量で口蓋裂と血管異常の増加がみられ た(Teratogenic (12th, 2007),HSDB(2008))ことから 区分2とした。なお、妊娠中ラットへの投与(経皮、混 餌)、妊娠中ウサギへの強制経口投与で催奇形性を 示さなかった (IARC vol.16 (1978)、NTP TR-180 (1979)) との報告もある。

2014.10修正

21A3672

5-クロロ-2-ニトロア ニリン

1635-61-6 生殖細胞変異原性分類できない - -

-In vivo試験のデータがないので、分類できない。な お、in vitro試験においては、エームス試験およびCHL 細胞を用いた染色体異常試験のいずれも陽性結果 (変異原性試験データ集 補遺4版 (1996))がある。ま た、当該物質は労働安全衛生法第57条の3に基づき 変異原性が認められた既存化学物質である。

分類できな い

- -

-In vivo試験のデータがないので、分類できない。な お、in vitro試験においては、エームス試験およびCHL 細胞を用いた染色体異常試験のいずれも陽性結果 (変異原性試験データ集 (1996))がある。また、当該 物質は労働安全衛生法第57条の3に基づき変異原性 が認められた既存化学物質である。

2014.10修正

21A3673

2-クロロ-4,6-ジニトロ アニリン

3531-19-9 生殖細胞変異原性分類できない - -

-In vivo試験のデータがないので、分類できない。な お、in vitro試験においては、エームス試験およびCHL 細胞を用いた染色体異常試験の陽性結果(共に変異 原性試験データ集 補遺4版 (1997))が報告されてい る。また、当該物質は労働安全衛生法第57条の3に 基づき変異原性が認められた既存化学物質である。

分類できな い

- -

-In vivo試験のデータがないので、分類できない。な お、in vitro試験においては、エームス試験およびCHL 細胞を用いた染色体異常試験の陽性結果(共に変異 原性試験データ集 補遺1版 (1997))が報告されてい る。また、当該物質は労働安全衛生法第57条の3に 基づき変異原性が認められた既存化学物質である。

2014.10修正

21A3679

2-(4,α-ジクロロベン ジル)ピリジン

142404-69-1生殖細胞変異原性分類できない - -

-in vivoの試験データがなく分類できない。なお、-in vitro変異原性試験として CHL細胞を用いる染色体異 常試験で陽性(変異原性試験データ集 補遺4版 (2000))の報告がある。また、当該物質は労働安全 衛生法第57条の3に基づき変異原性が認められた既 存化学物質である。

分類できな い

- -

-in vivoの試験データがなく分類できない。なお、-in vitro変異原性試験として CHL細胞を用いる染色体異 常試験で陽性(変異原性試験データ集 補遺2版 (2000))の報告がある。また、当該物質は労働安全 衛生法第57条の3に基づき変異原性が認められた既 存化学物質である。

2014.10修正

21A3691

イソチオシアン酸アリ ル

57-06-7

特定標的臓器毒性 (単回暴露)

区分2(全身毒 性)

健康有害性 警告

臓器(全身毒性)の障害 のおそれ

ラットに200~400 mg/kgを経口投与により不活発、流 涙、被毛の乱れが観察された。マウスに経口投与後 400 mg/kg以上で死亡が発生し、100 mg/kg以上で毒 性症状として不活発、被毛の乱れなどがあり、用量に 相関した胃粘膜表面の肥厚と壊死が見られた。ラット 経口投与による別の試験では、衰弱状態となり4時間 ~15日に死亡し、LD50は339 mg/kgと報告されてい る。以上の結果から、ガイダンス値範囲区分2に相当 しているほぼ300~400 mg/kg乃至それ以上の用量に おける死亡の発生、さらに不活発、被毛の乱れ、衰弱 などの症状、胃粘膜の肥厚と壊死の剖検所見に基づ き、標的臓器の特定困難なことを考慮し、区分2(全身 毒性)とした。

区分2(全身 毒性)

健康有害性 警告

臓器(全身毒性)の 障害のおそれ

ラットに200~400 mg/kgを経口投与により不活発、流 涙、被毛の乱れが観察された。マウスに経口投与後 400 mg/kg以上で死亡が発生し、100 mg/kg以上で毒 性症状として不活発、被毛の乱れなどがあり、用量に 相関した胃粘膜表面の肥厚と壊死が見られた(NTP TR(1982))。ラット経口投与による別の試験 (HSDB(2003))では、衰弱状態となり4時間~15日に 死亡し、LD50は339 mg/kgと報告されている。以上の 結果から、ガイダンス値範囲区分2に相当しているほ ぼ300~400 mg/kg乃至それ以上の用量における死 亡の発生、さらに不活発、被毛の乱れ、衰弱などの症 状、胃粘膜の肥厚と壊死の剖検所見に基づき、標的 臓器の特定困難なことを考慮し、区分2(全身毒性)と した。

2014.10修正

21A3694N,N-ジエチルアニリン 91-66-7

急性(吸入:粉塵、 ミスト)

区分4 感嘆符 警告 吸入すると有害

ラットのLC50値、1.92 mg/L(IUCLID(2000))に基づき 区分4とした。なお、毒性値は飽和蒸気圧濃度(4.3E-05 mg/L)より高いのでミストの基準値で分類した。

区分4 感嘆符 警告 吸入すると有害

ラットのLC50値、1.92 mg/L(4時間)(IUCLID(2000)) に基づき区分4とした。なお、毒性値は飽和蒸気圧濃 度(4.3E-05 mg/L)より高いのでミストの基準値で分 類した。

参照

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